【2020年6月のレッスン】梅雨どきに、じっくり向き合う超家庭料理献立。イワシの佃煮、厚焼き卵、盛夏を見据えた身体に嬉しい夏野菜レシピも!
つくばの大通りに立ち並ぶ花水木は満開。その足元に植栽してある皐月は目にも鮮やかに咲き誇って、それはそれは美しいこの頃。公園の藤の花も咲き揃い、いつの間にかすっかり初夏の風情です。自然は着実に季節を歩んでいるのに、人間世界はいま、見えぬ恐怖や、疑いと不安に右往左往させられているようです。そんな中私は、しっかり自分の足元を見つめ、揺るがない「己」を作る良い時間だと受け止めて毎日を過ごしています。「時間が、ある。」という事の意味と尊さに、深く感謝しています・・・。
さて、ラサバハギアの料理教室は、変わらずに皆さんのお越しをお待ちしていますよー。6月は梅雨時期なので、「家でじっくり向き合う献立」のレッスンを毎年心掛けてきました。以前よりリクエストがあった、サンマの佃煮かなぁ?と思ったのですが、昨今の不漁で高値だしなぁ・・・、あ!そうだ!イワシに変えたらどうだろう!??と、レシピを改良し、サンマに引けを取らない、お得で美味しいイワシの佃煮レシピが出来ました。(もちろん、サンマでチャレンジしてもOKですよ。)手に入りやすい魚ですから、常備菜にも活躍しますし、ちょっとした手土産にも最適です。
こうなると、真っ白なご飯が欲しくなる〜!!ということで、今回は思い切り家庭料理に特化したレッスンとなりました。目立って豪華なものではありませんが、日々の献立に大切な要素がたくさん詰まっている、基本の家庭料理です。
出汁巻卵は、これまで3回ほどレッスンしてきましたので、今回は甘い厚焼き卵をご紹介します。私のお気に入りのお寿司屋さんにこっそり教えて頂いたものをヒントに、私もこっそり?公開しちゃいます!笑。「でも先生〜、甘い卵焼きは焦げますよね〜??」という声もあるでしょう。そのあたりのコツやポイントもしっかりお教えしますよ。
緑のカーテンにゴーヤを植える方も多いですね!育てやすいのは良いけれど、たくさん実が出来て困る〜!なんて話もよく聞きます。そんな方にゴーヤ料理のレパートリーを一つ。ゴーヤにチーズを詰めてフライにしてみて!是非、お子さんと一緒に詰める作業をなさってください。楽しいですよ〜。揚げたては勿論美味しい、冷えてもうまいー!
箸休めにもう一品。「きゅうりの梅肉和え」です。来る暑い季節の身体に必要な、旬の食材です。きゅうりは水分補給とカリウムの摂取に最適。利尿作用があり、体内にこもった熱を排泄する効果に優れています。夏バテや、食欲が湧かない時には、こまめにきゅうりを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。
デザートは、今回の献立を締めくくるにふさわしい、涼しげなあんみつを。寒天を作って、冷蔵庫に常備しておけば、好きなトッピングで楽しめますよ!日本の夏って、とっても暑いけど、いい風情だな〜と、改めて感じさせてくれる献立になればと思っています!
今日は最後に、私のちょっとしたコラムを、、、。
ソーシャルディスタンスという言葉が広まっていますね。社会的距離と訳されているようですが、私には、日本特有の意識である、間合いの「間」ということにも感じ取れました。(或いは、「余白」とも言えるかもしれません。)人と人との「間」、心と心の「間」、コロナウィルスとの「間」、日常の様々な場面で私たちは「間」を意識します。そこには、エネルギーが十分に凝縮された静寂があります。意識的にも空間的にも時間的にも必要なはずの間合いや余白を、乱暴にも埋めてしまいがちな現代、次の明日が見えて来るための大切なヒントは、その「間」を持つことではないかと思うのです。長年嗜んでいた剣道の教えから、改めてこの日本語の持つ奥深さと素晴らしさについて認識を新たにし、それを意識することの大切さを、今、感じています・・・。
6月もまた、皆さまと笑顔でお目にかかれるのを楽しみに致しております。
イワシの佃煮
ふわりとした身と骨まで軟らかく頂ける佃煮です。時間をかけてじっくり向き合うけれど、実は放っておくことが大切な料理の一つ。ポイントをしっかり掴めば難しいことはありませんよ。魚の臭み取りは、いつものせっちゃんの魔法の杖を使います!家庭でも手土産でも、「おっ、デキるな!」と言われること必至の魚料理をぜひ習得してください!
甘い厚焼き卵
スーパーのお惣菜や真空パックでも、綺麗な姿でよく売られていますが、正直ちょっと甘すぎるーとか、いまいち箸が進まないーなんてこともある?かもしれませんね。このレシピなら、どんな献立でも邪魔をせず、良い相性となってくれるはずです。手際や手順をしっかり覚えて、焦げやすさも解消しましょう。
チーズインゴーヤーフライ
せっちゃんの夏の定番料理!ゴーヤーが苦手〜・・・な、子供も大人も大好きになります! 子供達のお手伝いに、ゴーヤーの穴にチーズを埋めてもらいましょう!!大人がやるよりも、気長に丁寧に詰めてもらえるので出来上がりが綺麗になります。お弁当、お酒のつまみにも最高ですよ。
きゅうりの梅肉和え
きゅうりの蛇腹切りで歯触り良く、梅・ゴマ・海苔・わさびの絶妙なハーモニーは、熱々の白いご飯にも良く合います。今回の献立の中では梅の酸味が心地よく効いた、キリリとした味の一品。味の変化が楽しく、満足感が増します。今回のレッスンから是非応用して、自分の和え物を見つけてみて下さい!
あんみつ
梅雨の蒸し暑い時、ギラギラの太陽でうだるような暑さの時、流水のきらめきや風鈴の音を感じながら、ひんやりとした喉越しでほっと一息つきたいですね。夏らしいお気に入りの器を用意して、自作の寒天と好みのトッピングをすれば、ご褒美スイーツの出来上がり。あんこのレシピもご参考にお付けしますよ!
0コメント